最近人生の意義を考えるようになり、生と死が共存するガンジス川に興味を持ちインドへ向かうことに。
圧倒的なエネルギーを持つインドの人々に刺激を受け、またラダック地方のレーを訪れチベット文化にも触れることが出来ました。

航空券を1ケ月前に手配したためインド国内線がべらぼうに高く、また時間の制約でバラナシまでの移動を航空機を使わざるを得なかったため、割高になってしまいました。
積算マイルは成田~デリー往復で4,020マイル、バラナシ~デリー207マイル、羽田~中部212マイルでした。

期間:2017年4月30日~5月5日
航空券:成田~デリー+羽田~中部 89,050円
     デリー~バラナシ 19,690円
     バラナシ~デリー 10,180円
     デリー~レー往復 31,920円
     航空券代合計  150,840円

まずは新幹線と成田エクスプレスを乗り継いで一路成田空港へ。
早めに到着したのでカードラウンジでゆっくりすることにします。

17時35分発のNH827便でデリー空港へ向かい、定刻の0時前にインディラガンディー国際空港ターミナル3へ到着。

入国審査へ向かいましたがツーリストビザのレーンも大混雑しており30分程度待ちました。

翌日は7時45分発の6E 4308便ででデリーへ向かい同日中にデリーへ戻ってくるため、バックパックを荷物預かり所に預けて、国内線ターミナルであるターミナル1へ移動します。

預かり所は一度ターミナルビルを出て、エスカレーターで2階へ移動し道路を横切る連絡通路を渡った先の建物にあります。

ターミナル1へはバスで移動します。国際線ターミナルを出た所にカウンターがあり、そこで国内線のEチケットを見せると、バスのチケットをくれます。(無料です)

バスに乗り込み発車してすぐに驚きの光景が。
空港敷地内の草むらに寝そべる人が沢山いる。2年連続でGDP成長率7%を達成し、スズキやダイキン等の日系企業も多数進出している国の現実はこうなのかと、到着早々衝撃を受けました。

15分ほどで国内線ターミナルへ到着。出発ロビーは2階なので周囲のインド人に流れに従って進みます。

Eチケットの控えを見せてターミナルビルの中へ入ります。チェックイン可能な時間になるまで喫茶店で休憩することにします。

チェックイン開始時間になったので、自動チェックイン機(IndiGo、Go Air、Spice Jet共通の端末になっていました)でチェックインしようとしましたが、何故かエラーが出て発見出来ず、カウンターへ向かいチェックイン。
支払いに使用したクレジットカードを提示し、無事に搭乗券が発行されました。

小腹が空いたので、手荷物検査場後の飲食店で朝食を取りました。
やっぱインドならカレーだろうと朝からカレー!

スパイスが効いていてかなり辛かったですが、深い味わいで美味しかった!

ベンチで少し仮眠した後、7時45分発の6E 4308便でバラナシへ。

バラナシ到着後は客引きを無視して、ターミナルを出て左手にあるタクシー乗り場へ。事前払いでチケットを買いタクシーに乗ります。
しかしこのタクシー運転手が曲者で、ガンガーに行きたいと行ったにも関わらず、市街地のホテルに連れていく始末。
日帰りだって言ってんじゃん。
挙句の果てにタクシーチケットにサインした際に、ボールペンをチップとして押収されました・・・

ホテルの前からガンガーまで移動します。
しかし話しかけてくる青年の多いこと。流暢な英語で話しかけて来るが、日本人とわかると日本語で話しかけてくる。本当にいい意味での貪欲さをひしひしと感じる。
後日ツアーのガイドの方から聞いた話だが、インドでは2歳から英語の教育が始まるそうで、最近の若者は英語を話すのが普通とのこと。反対に母国語のヒンドゥー語を話すのは田舎者の証なので、使わない人が多いとのこと。
母国語を蔑ろにしていると嘆かれていた。

またここバラナシは野良犬ならぬ野良牛が多い!
この混沌とした感じが何とも言えない。

そして遂にガンジス川にたどり着きました。

火葬場であるマニカルニカー・ガートまで川沿いを散策します。
ヒンドゥー教徒は死期が近づいたらバラナシへ向かい、ここで火葬されるのが幸福であるとのこと。
その遺灰はガンジス川に流され、海へ下ってまた新しい命となりこの世に生を受ける。
目の前で繰り広げられるその光景と、沐浴し生の幸福に溢れる人を眺めながら、しばらく感慨に耽りました。

暑さが応えるので、地球の歩き方にも載っているメグカフェでしばし一休み。
冷麺を頂きましたが美味しかったです!

通りでオートリキシャを捕まえて空港へ。途中リキシャを乗り継いで空港に到着しました。

しかし途中でガソリンスタンドに寄ってガソリンを請求したり、事前に伝えた金額から引き上げられたりで疲れました。勿論最小に交渉した金額しか払いませんでしたが・・・

21時15分発のエアインディア434便でデリーへと戻ります。
434便はターミナル3へ到着するので、ここで到着フロアの端にあるシャワールームを利用します。
30分で1000ルピーくらいだったと思います。歩き回ったので(27000歩くらい)シャワーを借りれるのが本当に有りがたい。
3時間チェアで仮眠できるパックもありました。

預けていた荷物をピックアップし、再度国内線ターミナルへ移動します。

翌日5時10分発のG8 215便でレーへ。

約1時間30分のフライトで到着し、空港周辺の景色に感動!
このレーは標高3000mを超える高地で、少し動いただけでも息が上がります。高山病にならないよう、ゆっくり行動します。

ここはパキスタンとの国境にも近く、カシミール紛争最前線の空軍基地のようで軍用機が離発着していました。

ここからはタクシーで市街へ。タクシーは定額で300ルピーでした。

昨日のバラナシと全く違う、同じ国とは思えない、チベット色が濃い景色に感動しながら市街地を散策したのち、散策している途中で見つけたLamayuru Restaurantで朝食を取ることに。


これで200円くらい!この食事もチベットの料理らしく、オムレツにジャガイモの炒め物に美味しかった。

その後予約していたホテルへ。
宿泊先はSia La Guesthouseで1泊約5,500円。
経営者のご夫婦が本当に親切でした。

チェックインし仮眠したのち観光へ。本当はレンタルバイクを借りて(ロイヤルエンフィールドに乗りたかった)回るつもりでしたが、宿の主人に危険だと止められ、タクシーをチャーターしゴンパ巡りをすることにしました。

標高4000mを超える山々に抱かれた素晴らしい場所です。
いつまでの眺めていたい景色。

ゴンパはチベット仏教の僧院で有り、このように山の斜面に張り付くように建てられています。

道中インドの国技であるクリケットの試合をやっていたので観戦。
しかしルールが良くわからない。

ヘミス・ゴンパにレー王宮やシャンティ・ストゥーパを巡って市街に戻ってきました。
ピタパンを買ってくれたり、写真も沢山撮ってくれて本当にナイスなドライバーでした。

翌日10時30分発のG8 194便でデリーへ。
ターミナル1へ到着したので、バスで最寄りのエアポートメトロの駅に移動し、ニューデリー駅へ。
そこから歩いて国鉄のデリー駅へ向かい、跨線橋を通って反対側にあるホテルに向かいました。
宿泊先はPrime Baraji Deluxeで1泊約3,500円。

ウェルカムフルーツのバナナが面白い。

しばし休憩の後、デリーのバザールを散策することにしました。
バザールの店は観光客向けな感じで、特に真新しいものは無かった。
散策中、突如砂嵐が発生したためカフェに退去。

特に地元の人も買っていそうな雰囲気も無く、この人たちはどうやって生計を立てているのだろうと考えながらホテルへ。

翌日アグラ城・タージマハル日帰りツアーに参加。
事前に西遊インディアで予約していて、ホテルまでピックアップして頂きました。
念願の?タタ自動車に乗って一路アグラへ。
アグラまで高速道路が整備されており、またサービスエリアも日本と遜色無い施設で驚きました。
ガイドの方によると、かつては高速道路は国が建設を進めていたけれども、あまりに進捗が遅いため、実業家のジェイビーという方が代わって建設をしたとのこと。すごい実業家が居るものですね。

また道路沿いには高層マンションの建設が進められており、家賃は日本円で30万円はするらしい。
昨日のバザール周辺の景観から比較すると、強烈な貧富の差を感じます。
そのような人に住居の用意が国から無いのか聞いた所、そういう人たちは住居を支給してもらったら、人に貸して金銭を得ることを考えるから、そういう施策は無駄だと言っていた。

デリーから3時間ほどでアグラへ到着。
いよいよタージ・マハルの見学です。

白亜のドームが本当に美しい。

このタージ・マハルは、ムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが亡くなった妃のために建造した霊廟です。
近づいて表面を良く観察すると、ルビーやエメラルドが段差無く大理石の中に掘って埋めてあり豪華絢爛。
大気汚染により、タージマハルの大理石がくすんでしまうため補修作業を行っているとガイドの方から伺った。
補修作業も昔ながらの方法で実施しているため、大変な時間がかかるとのこと。

その後近くの店でランチを取ったのち、アグラ城へ移動。

シャー・ジャハーンは息子のアウラングゼーブによって、ここに8年間幽閉されてしまいました。
このアグラ城の広場はシャー・ジャハーンと妃が出会った場所。
幽閉されたシャー・ジャハーンは毎日ここからどんな気持ちでタージ・マハルを見ていたのだろうか。

そんなことを考えながら、一路デリーへ。

帰りは空港まで送って頂き、定刻のNH828便で帰国の途へ。
何とNH828便はR2-D2 ANA JETの787-9!
機内もスターウォーズのテーマが流れてました。

成田到着後羽田へ移動し中部国際空港へ。

空港2泊の弾丸旅行でしたが、色んなことを考えさせらえる旅行になりました。

帰国してから、またインドに行きたいと考えている自分がいます。
そんな魅力的な国でした。