ヨーロッパ路線の特典航空券を探していた所、運よくパリへのANA直行便に空席があったため、パリinブリュッセルoutで航空券を手配しました。往路はビジネスクラス、帰路はエコノミークラスで77,500マイルでした。
当初はルフトハンザのフランクフルト経由のチケットを予約していましたが、急遽キャンセルし直行便を取り直しました。特典航空券のキャンセルはコールセンターに電話する必要があるため(24時間受付)少し手間がかかります。平時の20時頃に電話した所、20分程待ちました。
2018年7月に羽田~パリのNH215便ビジネスクラスに搭乗しましたので、座席や機内サービスについてレポートします。

海外旅行が安い!行きたい国に僅かな出費で行く方法

チェックイン

新幹線から京急に乗り継いで、9時頃に羽田空港国際線ターミナルに到着。
普通の金曜日でしたが、かなりの混雑具合でした。
webチェックインは済ませていたため、チェックインカウンターCで荷物のみを預けます。ビジネスクラスの場合はビジネスクラスカウンターで手荷物を預けることも出来ます。

羽田空港国際線ターミナル フロアマップ

出国手続きの際に優先保安検査場がありますが、各航空会社の上級会員のみが対象で、ビジネスクラス搭乗では利用することが出来ませんのでご注意下さい。

ANA LOUNGE

免税店で一通り買い物を済ませた後、114番搭乗ゲート傍のANA LOUNGEに向かいます。
営業時間:6:30~13:30 / 20:00~25:00

110番搭乗ゲートにもANA LOUNGEがあり、こちらの営業時間は5:00~25:00です。

羽田国際線 ANAラウンジ

10時過ぎだと7割程度の混雑具合でしたが、ゆっくりと過ごすことが出来ました。
和食については、稲荷寿司やおにぎり、うどん、唐揚げなどが用意されており、洋食だとサラダやサンドウィッチ、カレーを頂くことが出来ます。
飲み物は、日本酒が4種類に各種ビールやワイン、ソフトドリンク、コーヒーが用意されています。

今回はサラダとANAオリジナルチキンカレーを頂きました。チキンは箸を付けると崩れるくらいに柔らかく煮込まれており、コクがある大変美味なカレーでした。

食後はオリジナルコーヒーとリンツのチョコレートをチョイス。

ANA 国際線ラウンジサービス

フライトインフォメーション

NH215便のフライトスケジュールは羽田を11時45分に出発し、シャルルドゴール空港に17時10分着、フライト時間は12時間25分です。他に羽田からはJALとエールフランスのフライトがあります。現地夕方着のため、そのままホテルに向かい睡眠を取れば、時差ボケの影響を最小限に抑えることが出来るので、観光目的に利用しやすいフライトスケジュールです。

本日の搭乗口は134番、ボーディングブリッジでは無く沖止めのため、バスで向かいます。

ボーディング

ANAビジネスクラス機内

機材はB787-9・JA871Aで、パリ路線のほかクアラルンプール・ミュンヘン路線などにも使用されている機材です。
ANAの787-9は246席仕様と215席仕様の2パターンが存在します。JA871Aは215席仕様で、ビジネスクラス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス146席となります。48席のビジネスクラスが中央翼の前面までを占めており、1席当たりの専有面積が大変広いです。

着席後、ウェルカムドリンクサービスとCAさんが挨拶に見えられます。
ドリンクはオレンジジュース若しくはスパークリングワインを選択することが出来ます。

ドアクローズし、12時10分に34Rから離陸しました。

ANAビジネスクラス窓側

1-2-1の配置で奇数列は窓側に座席、偶数列は通路側に座席となっています。外の景色をゆっくり眺めたい場合には、奇数列の座席をお勧めします。中央の2席はパーテーションで区切られており、プライバシーが保たれています。隣の席のモニターは見えますが、人は視界に入らないため1人旅の場合でも問題はありません。カップルでの搭乗の場合には、8列目と11列目が可動式のパーテーションとなっているため、そちらの席がお勧めです。

アメニティ

ANA機内モニター

モニターは18インチのタッチパネルディスプレイ、ソニー製のノイズキャンセリングヘッドフォンが付属します。
洋画についてはハリウッド映画が60本程、最近のものだと「グレイテストショーマン」「トゥームレーダー」などが視聴出来ました。

スリッパやコンフォーター、ベッドパッドはオットマンに準備してあります。

ANAアメニティ

アメニティはニールズヤードレメディースのキットが付属します。

・ビーラブリーハンドクリーム 10ml
・ホワイトティフェイシャルミスト 10ml
・シアナッツ&オレンジ オーガニックリップフォーミュラ4g

機内は乾燥しているため、大変ありがたいサービスです。
他にアイマスク、歯ブラシ、イヤープラグが入っています。

機内食

水平飛行に移ると食事がサーブされます。ANAの機内食は有名店のシェフとANAシェフの共演である「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」のサービスが提供されます。今回はミシュランガイドにも掲載されている「Restaurant Ryuzu」とのコラボレーションの洋食を予約していましたので、そちらをご紹介します。このメニューは2018年6~8月の欧米及びメキシコ路線にて提供されています。

ANA 国際線ビジネスクラス機内食・ドリンク

まずはアミューズを頂きます。

アミューズ

・エゴマのチーズスティック
・チキンときのこのパテ
・トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル

アミューズ

併せてロゼワインを頂戴します。銘柄は「ペルル・ドゥ・ロズリン 2017」
柔らかい口当たりで、酸味とフルーティさのバランスが良い味わいのワインです。2000年に世界最優秀ソムリエとなったオリヴィエ・プーシエ氏による特別セレクトとのことです。
ワインのメニューについてはフランス産のワインが多く、充実したラインナップです。

前菜

・海老と大根のラヴィオリ見立て  蜂蜜檸檬ドレッシングで
・鶏モモ肉のコンフィの冷製 ピペラードをのせて

前菜

弾力のある海老の食感に、蜂蜜ドレッシングが良く合います。
また、美食で有名なフランスのバスク地方の郷土料理であるピペラードは、トマトとパプリカの風味で野菜の旨味がしっかり出ており、モモ肉との組み合わせが堪りません。

この後コーンスープが出て来ます。美味しいですが割と量があり、メインを考えると少し控えめにした方が良さそうです。

メインディッシュ

メインディッシュは以下3種から選ぶことが出来ます。

・仔牛タンドロンのブレゼ バージンオリーブオイルの香るソースで
・オマール海老のムースを巻いたスズキ ブイヤベースソースで
・焼きトウモロコシのキッシュ バジルの香る彩り野菜のサラダを添えて

今回は仔牛タンドロンのブレゼをお願いしました。

メインディッシュ

フランス料理の調理法であるブレゼと、仔牛が持つ元々の柔らかさが相まって、ナイフを入れるとスッと切れます。口の中でもとろける柔らかさと、オリーブオイルの香るソースが奏でるハーモニーに舌鼓を打ちます。

デザート

「パティスリー界のピカソ」と称されるピエール・エルメ氏のブランド「ピエール・エルメ・パリ」のスイーツが提供されます。
パリ路線らしいセレクトが非常に好印象です。

デザート

・エモーション アンヴィ (カシスの実入りコンポート、スミレ風味クレームプリーズ、 スミレ風味バニラのマスカルポーネクリーム、カシスのジュレ

併せてANAオリジナルコーヒー(ブラジル産コーヒー豆使用)を頂きます。コーヒーはこのオリジナルとディカフェコーヒーのみです。シンガポール航空のビジネスクラスでは、illyのコーヒーが提供されエチオピアやグアテマラなど好みに合ったものを数種類選択出来るので、今後のANAのサービスに期待します。

機内サービスその他

ANA Wi-Fi

機内ではWi-Fiサービスを利用することが出来ます。30分で6.95USドルです。2015年にワシントン線に搭乗した際は、15分無料のサービスがありましたが今は無くなったようです。

食事が終わるとペットボトルの水が提供されます。ラベルにTORAYのロゴが入っており調べてみると、B787の構造重量の約50%にTORAYの炭素繊維が供給されています。

眠気に誘われシートポジションをフルフラットにし仮眠します。
ベッドパッド無しでもシートが適度に硬く疲れません。東京西川のコンフォーターも体にぴったりフィットし快眠が約束されます。

フルフラットで睡眠を取れるメリットは絶大で、到着後の疲れがほとんどありません。
エコノミークラスでは、ウトウトする度に首が動いて起きてしまい睡眠不足になりがりですが、フルフラットだと熟睡することが出来ます。
最近ではニュージーランド航空のスカイカウチや、ANAもホノルル線に就航予定のA380でカウチシートを設定するようなので、こちらであればエコノミーでも熟睡出来そうです。

ニュージーランド航空 エコノミー「スカイカウチ」

ANA COUCHii

一風堂ラーメン コク極まる味噌 大地

3時間程仮眠した後、アイスクリームと「一風堂ラーメン コク極まる味噌 大地」を頂きます。アイスクリームはハーゲンダッツのバニラで、カチカチに凍っているため暫く解凍してから頂きます。ラーメンはインスタント感はありますが、機内で食べる食事としては十分です。他にも頼まれている方が多数いらっしゃいました。人気のメニューのようです。

着陸2時間前には2度目の食事がサーブされます。今回は和食を選択しました。

和食

・小鉢 金星佐賀豚と茄子 胡瓜の葱塩浸し
・主菜 伊佐木の香梅蒸し
・味噌汁、香の物

香の物は梅干しと粕漬になります。
併せて緑茶を頂きます。

ビジネスクラス朝食

上品な味の小鉢に仕上がっています。伊佐木も柔らかく調理されていました。

定刻より早い16時50分、シャルルドゴール空港に着陸しました。飛行時間は11時間35分でした。
ANAの到着はターミナル1になります。ここからパリ市内へはタクシーや、Le Bus Direct(バス)で移動します。バスだと到着フロアの32番出口の外にバス乗り場があり、券売機でチケットを購入します。市内までは18€で凱旋門、エッフェル塔へはLine2、モンパルナスへはLine4を利用します。なお、券売機は現金は使用出来ず、クレジットカードによる支払いのみに対応しています。所要時間は混雑が無ければ凱旋門まで30~40分程度で到着します。
今回は凱旋門まで利用しましたが、凱旋門前のカルノ通り(Avenue Carnot)に到着します。