エアカナダルージュが2017年6月からセントレアに就航し、就航記念で特別運賃が出るのではないかとウォッチしていた所、カナダ及び米国各地行きでセールが開始!
前々から気になっていたグランドキャニオンに行きたかったので、バンクーバー経由の激安チケットを購入し弾丸で行って参りました。
積算マイルは往復で5,846マイルでした。

期間:2017年9月22日~9月26日
航空券:中部~ラスベガス 76,040円

セントレアに移動しチェックイン。バンクーバーでアメリカへ同日乗り継ぎの場合には、バンクーバーでの荷物のピックアップは不要です。
現地に昼間到着のため、機内での睡眠に備えて風の湯に入ります。
露天風呂からは駐機場や滑走路を眺めることが出来て気持ちいい。これからの旅への気持ちが盛り上がります。

16時40分発のAC1956便で一路バンクーバーへ。

機材は初めてのB767-300ERでしたが、エコノミーはシートピッチ76cmの258席のため結構狭かったです。
収納スペースも広くはないので、荷物がある場合には早めに搭乗された方が良いかもしれません。
2-3-2の配置で窓側の2列でしたが、コンセントが2列の中央に1つ、機内パーソナルモニターはありませんので、事前にエアカナダのアプリをインストールすることで映画や音楽の視聴が可能になります。映画は日本語対応及び邦画もそこそこ充実していました。もちろんイヤホンもお忘れなく。

エアカナダルージュ 機内食

ルージュは本家エアカナダの廉価版のイメージがありましたが、座席と食事はそんなイメージ通りでした。
機内食はこんな感じでボリュームも少なく、味も・・といった感じでした。
寝るだけなのでさっと済ませて到着までひと眠りします。

バンクーバーには定刻の10時前に到着し、11時10分発のAC1898便に乗り継いでラスベガスまで移動しますが、乗り継ぎ時間が1時間強しかないため、乗り継ぎ手続きを急ぎます。
乗り継ぎ方法は事前にエアカナダ公式ホームページで予習していきました。
※カナダ国内で第3国に乗り継ぐ場合、ETAの取得が必要となります。

マッカラン国際空港

マッカラン国際空港

ラスベガス マッカラン国際空港には定刻の14時前に到着。この空港は出発・到着のゲートとフロアが同一になっています。
ぱっと見、ゲームセンターの様に見えますがフロアにはスロットマシーンが設置してあり、空港に到着した時点でカジノの街であることを印象付けます。
ターミナル毎に到着する航空会社と荷物のピックアップ場所が異なるので注意が必要です。
エアカナダとアメリカン航空及びデルタ航空はターミナル1、ユナイテッド航空はターミナル3を利用します。
荷物をピックアップ後活動拠点となるフーターズカジノホテルまで移動します。当初は空港シャトルを利用する予定でしたが、バンクーバーの乗り継ぎで同じ便に乗っていた方と仲良くなり、現地在住のその方のお友達にホテルまで送って頂きました。旅はこんな出会いがあるから面白い!

HOOTERS MGM

ホテルまでの道中は砂漠の中に出現した、近代的な建物群が印象的でした。ホテルまで送ってくれた現地に住む女性は、この街はクレイジーだと言っていました。
フーターズはシルクドゥソレイユのKAシアターがあるMGMの向かい側にあり、価格と立地で決めました。3泊で4万円弱でした。
初日は市内観光に出掛けることにします。

M&M’s World

まずはM&M’s Worldに向かいます。M&M好きには堪らない場所です。最上階には写真のようなマスコットと無料の3Dシアターがあり、アメリカンなコミカルな映像を楽しむことが出来ます。是非このシアターも体験されるのがお勧めです。

FAT BURGER

FAT BURGER

夕食はストリップ沿いにあるFAT BURGERへ。
アメリカらしいお肉そのままといった感じのバーガーで美味でした。
やはり量が多いので、日本のサイズからワンサイズ小さいものをオーダーした方が良さそうです。

ラスベガス

ストリップを移動する際には、通りを南北に走るDEUCEというバスが便利です。2時間券、24時間券、3日間券があります。
2時間券=$6、24時間券=$8、3日間券=$20です。
もう1つSDXというバスもありますが、こちらは停車するバス停が少ないので注意が必要です。
バスチケットは各バス停の自動券売機で購入することが出来ます。2階席の最前列に座れば景色を一望できます。混雑している場合には降車に時間が掛かるのでご注意を。
お土産を物色がてら、歩いてホテルまで戻ります。
ラスベガスは全米屈指の観光地となっているため、安全対策にも力を入れています。
そのためストリップ通り沿いであれば、夜中でも安全に出歩くことが出来ます。ストリップから少しそれると危ない感じはありました。

HardRockCafe LasVegas

LasVegas NewYork

夜の帳が下りるとネオンが美しい街。
ホテルに戻って暫くカジノで遊びます。アメリカンドリームを狙うことは無いのでお遊び程度に。ちなみにカジノで写真を撮影するとスタッフから注意を受けるのでご注意を。

翌日は午前2時起床でアクアトラベルさん主催のアンテロープキャニオン、ホースシューベンド、モニュメントバレー、グランドキャニオンを日帰りで巡るツアーに参加。
ベルトラで予約しツアー代金は約5万円です。

2時50分にホテルでピックアップしてもらいツアーへ。
他に2グループをピックアップしてまずはアンテロープキャニオンへ向かいます。
ドライバー兼ガイドは日本人の方なので安心感があります。

ラスベガスの郊外に出ると、街灯も少なくなり国道をひたらす走り続けます。
途中未確認飛行物体が多数目撃されている、有名なエリア51を通過するとのことでしたが参加者全員が爆睡してしまい見逃してしまいました・・・

ネバダ州を抜けてユタ州のハリケーンにてガソリンスタンドに併設のコンビニでトイレ休憩と朝食を購入。
※アンテロープキャニオンとホースシューベンドでは1時間程度歩くため、ここで水を購入しておくことをお勧めします。
このハリケーンにはアウトドアブランドCHUMSの一号店があり、またユタ州はモルモン教徒が開拓し最近まで一夫多妻制が敷かれていたそうです。
この何もない荒野に街を築き上げ発展させた、アメリカ人のフロンティアスピリットを感じました。
アリゾナ州に入りアンテロープキャニオンに近づくと、荒野の中に異様なものが見えてきました。

ナバホネイション

これはナバホ族が運営する火力発電所とのことです。この一帯はナバホ・ネイションと呼ばれナボホ族の自治管理区になっています。この発電所もナバホ族が自治区に電力を供給するために、自らで建設し燃料も手配しているとのことでした。
数百キロ離れたラスベガスではエンターテイメントのために電力を使用し、ここでは生活のために発電をしている。
少し複雑な気持ちになりました。

ロワーアンテロープ

8時前にロワーアンテロープに到着し、ここから谷底に降りて1時間程歩きます。
急な階段や足元が悪い所を通行するので、歩きやすい服装で行かれることをお勧めします。
ここでは他のツアー会社も同じような日程を組まれているようで、アジア人の観光客が多かったです。
ナバホ族のガイドを先頭にツアーの始まりです。

アンテロープキャニオン

水の浸食により作られた神秘的な岩の世界!自然の造形に息を呑みます。
iphoneの場合フィルターをクロームにして撮影するのがおすすめです。ガイドが教えてくれました。
ちなみに上の写真はiphoneで撮影したものです。
ナバホ族のガイドはベストなポジションを知り尽くしていて、ベストな場所で写真を撮ってくれます。
ちなみに写真集で良くみるような光が差し込む光景は、ある程度太陽が昇ってからでないと見れないので、その時間にアンテロープに到着するツアーに参加することになります。

アンテロープキャニオン出口の岩に刻まれた紋様。これ何だと思いますか?

これは映画のジュラシックパークに出てきた恐竜、ヴェロキラプトルの足跡だそうです。
6500万年以上も前に存在した生物の痕跡が、こんなにはっきりと残っていました。

次はホースシューベンドに移動します。アンテロープキャニオンからは近く9時30分頃に到着。ここも往復2キロ程度歩くので水分補給と日焼け対策は万全に!

ホースシューベンド

この時間だと谷底まで光が届いていませんが、物凄い迫力!
蛇行したコロラド川が本当に蹄鉄の形をしています。突端の岩の上でポーズを取る旅行者の方がいらっしゃいましたが、崩落の危険があるので絶対にやめて下さいとのことでした。ツアー中の事故は会社の安全管理責任も問われてしまいますもんね。
インスタ映えを狙って危険な場所での撮影を目にしますが、自分の都合で沢山の人に迷惑を掛ける可能性があることを肝に銘じておくべきと改めて実感しました。

車に戻ると昼食のランチボックスとお水を頂き、移動しながら食事を取ります。

正午頃にモニュメントバレーに到着し、ここからナバホ族のジープに乗って公園内を巡ります。

モニュメントバレー

天気にも恵まれ絶景でした!時間があればビューホテルに1泊してサンライズとサンセットを眺めたかったです。
ここではツアー会社のガイドが沢山写真を撮ってくれます。

モニュメントバレー

このようにジープの荷台に乗って移動します。冒険している感じがあって楽しい。

途中にはアクセサリーショップがあり、ペンダントやイヤリングを販売していました。
ナバホ族も高い失業率で貧困に喘ぐ人たちが沢山いるようで、このように観光客相手に商売をして生計を立てているのはほんの一握りの人たちだと思います。アメリカ大陸が西洋人に発見され近代的な街が出来てから、徐々にナバホ族の暮らしも変わっていったのではないでしょうか。
ニュースで見かけることはありませんが、アメリカにもこのような問題があることを認識しました。

モニュメントバレーを後にし、途中でドライバー交代し最後の目的地であるグランドキャニオンに向かいます。
車内でお弁当を食べながら移動します。唐揚げ弁当とおにぎり、緑茶が出て少しほっこりしました。

グランドキャニオンのデザートビューに16時30分頃到着し、30分程度の観光です。
スーベニアショップもあり、この先のサウスリムではショップに寄る時間が無いため、グランドキャニオンのお土産はここで購入されることをお勧めします。

グランドキャニオン

ここからの景色は壮大の一言に尽きます。数億年の時を経てコロラド川の浸食により出来た景観、自然の造形に只々驚くばかりです。

余韻に浸る間もなく、急いでお土産を購入しサウスリムに移動します。

グランドキャニオン

マーザーポイントから眺める待ち望んでいたグランドキャニオンの景色。デザートビューの景色も壮観ですが、やはりグランドキャニオンといえばこのサウスリムからの景色といった感じがします。夕暮れに照らされる渓谷が本当に美しい。このサウスリムは標高が2200m程度あり、日が沈むととても寒いです。防寒対策はしっかりされていくことをお勧めします。
谷底へはブライトエンジェルトレイルと呼ばれるトレッキングルートが整備されており、谷底まで7時間掛けて降りることが出来ます。谷底には世界で最も低地にある牧場があり、そこのロッジに宿泊も出来るそうです。
機会があればこの壮大な渓谷の底に自分の足で降り立ってみたい。

途中休憩を挟み、22時頃にホテルに到着。最高のグランドサークル巡りになりました。

その後噴水ショーを見にベラッジオへ。

ベラッジオ

Bruno Marsの24kmagicのプロモーションビデオの撮影にも使われている場所で、マイケルジャクソンなどの曲に合わせて動く華麗な噴水は見ものです。午前0時までショーは開催されます。

翌日は市内観光とシルクドゥソレイユにKAを鑑賞。
まずはベネチアンへ。

ベネチアン

マカオのベネチアンとそっくりな作りで、天井に青空が描かれていたり、運河をゴンドラが行き交い乗船することも出来ます。

OUTBACK

昼食はアメリカに来たのにステーキを食べてないので、ステーキを食べに。
何も知らずに入ったのですが、OUTBACKは日本にも展開されていたのですね・・・

お土産の購入を一通り済ませて、MGMのKAシアターへ。
チケットは事前にシルクドゥソレイユ公式HPで購入。最前列から5列目で2万円でした。
現地ではショーに空席がある場合、ディスカウントで販売を行っており追加で鑑賞したいステージがある場合には、現地で購入するのも良さそうです。

KAシアター

シルクドゥソレイユ

専用ステージだけあって、圧巻のパフォーマンス!毎晩見に行きたいと思えるような素晴らしいショーでした。

最終日はホテルからタクシーで空港へ移動。

マッカラン国際空港

7時20分発のAC1899便でバンクーバーへ移動。出国審査はラスベガスでは無く、バンクーバーで受ける必要があります。
なのでラスベガスでは免税店が無く、事前に購入しておくか乗り継ぎ先で購入することになります。
10時にバンクーバーへ到着し、12時45分発のAC1955便でセントレアへ。
乗り継ぎの出国審査が混雑していて、乗り継ぎ時間が短いと出発に間に合わないかもしれません。

AC1955

帰国便の食事は本当に軽食でした。搭乗前にきっちり朝食を取って搭乗されることをお勧めします。

15時過ぎにセントレアに到着し帰路に着きました。

燦燦としたラスベガスの街は、一攫千金を夢見る者を引き付け、世界を縮小して集めたような華美な建物やショー・アトラクションは旅人を楽しませてくれます。
また郊外に出ればグランドサークルのような悠久の自然が作り上げた景観と、そこに暮らすネイティブアメリカンの生活があります。
また再訪したいと思えるような素晴らしい旅先でした。

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