海外旅行に行く際にどんなクレジットカード持っていけば良いかわからない。
そんな方にこれまでの海外旅行経験と、体験してきた様々トラブルを基に、旅行に必要なクレジットカードの情報をまとめてみました。

海外にクレジットカードを持っていく理由は、現金で全て賄うことにリスクがあるからです。現金を大量に持ち歩くことは紛失や盗難の危険性が高まりますし、紙幣がかさばり収納にも困ってしまいます。
よっぽどローカルな場所に行かないならば、ほとんどの場所でクレジットカードが使用出来ますので、現金と併用で使用することをおすすめします。

またクレジットカードでホテルを予約した場合、チェックインの際に決済に使用したカードの提示を求められます。
なので海外へ旅行する際には必ずクレジットカードを携帯しましょう。

現地で利用する際には、クレジットカード端末機にPINコード(4桁の暗証番号)の入力が必要になります。
カードを作成した時に控えて覚えておくようにしましょう。
支払いについては、現地通貨か日本円か質問されることがありますが、現地通貨での決済が有利です。

結論から言うとVISAとMaster Cardを1枚づつ持っていくことをおすすめします。その内の1枚はゴールドカードを携帯することをおすすめします。

また航空券の決済や普段のショッピングには、マイルが溜まりやすいカードの使用をおすすめします。たまったマイルを特典航空券に交換し旅行することが出来るからです。私はマイルをためてモルディブまで妻と2人で特典航空券(片道はビジネスクラス)で旅行しました。

大事な5つのこと

1.VISAとMasterCardを携行する

これまで色んな国を訪問しましたが、VISAとMaster Cardの両方を使用出来なかったことはありません。
AMEXはVISAやMaster Cardに比べると使用できる場所が少なく、JCBはアジアの一部地域やハワイ等に使用できる場所が限られるので、アジア以外の地域に旅行する際には不便。
なのでVISAとMaster Cardを両方持っていけば、万が一片方が使用できなくても、もう1枚でカバーすることが出来ます。

2.カードの保険はおまけで考え、別途旅行保険に加入する

クレジットカードに付帯の旅行保険目的で、数枚のカード持っていく考えもありますが、紛失や盗難のリスクを考えると最低限のカードを携帯し、保険は別途旅行保険に加入しカバーする方がおすすめです。

旅行保険も治療費用1000万円、携行品損害30万円と航空機遅延費用も付いて、数日の短期旅行なら2000円程度から加入することが出来ます。最低でも怪我や病気の保証は1000万円は欲しい所です。

ちなみに海外旅行中に、1000万円を超える高額医療事故も発生しています。

ジェイアイ傷害火災保険株式会社 トラブルデータ

1000万円の保証を確保するためには、複数枚のクレジットカードを持っていく必要がありますので、紛失・盗難のリスクを考えると必要なカードのみ所持し、旅行保険でカバーすることをおすすめします。

3.利用限度額を確認する

旅行前には必ず利用限度額の確認をしましょう。航空券やホテルをネットで予約購入し、当月に旅行先でカード決済を使用する場合、利用限度額を超える可能性があります。

また1週間の間に大きな買い物(5万~10万くらい)を複数行うと、クレジットカード会社がカードの使用を停止する場合があります。
私はHISで航空券を購入し、1週間後にインドの航空会社のチケットを購入しようとした所、エラーが出て決済が出来なくなりました。
翌日カード会社から電話があり、海外案件での使用が続いているため、本人が購入したか確認出来るまでカードの使用を停止させてもらったとのことでした。
こういった事例もあるので、旅先でも短期間のうちに高額な買い物のために、頻繁に使用するのは控えることをおすすめします。

4.帰国後は利用明細を確認する

海外から帰国した際には、必ず当月の利用明細を確認しましょう。

私がアメリカに旅行した際に、スキミングの被害に遭いました。

帰国して利用明細を確認すると、毎日Google Kingから身に覚えのない請求が発生しており、また他にもニューヨークのパーキングの請求が計上されていました。

すぐにカード会社へ連絡した所、カード会社からGoogleに連絡するように伝えられました。

Googleに連絡した所、私が利用していないことが無事に証明されたため、クレジットカード会社から返金をして頂けました。アプリでの課金がされていました。

マイアミのダウンタウンの小さなスーパーでクレジットカードを使用したのですが、恐らくそこでスキミングされたようです。

このようなことも海外では起こりえますので、不正利用されていないか帰国後には必ず利用明細を確認しましょう。
また海外での使用は、利用明細の名称が英文のため、何処で使用したのかわからなくなりがちです。
現地で発行されたレシートも保管しておくと安心です。

5.ゴールドカードを1枚持つ

海外ではクレジットカード所有者は、社会的な信用を得ていると判断されます。
私はオランダでレンタカーを借りようとした際にANAの一般カードを提示した所、これはクレジットカードでは無いと言われ、手続きを拒否されました。またドイツでレンタカーを借りようとした際にも同じトラブルに遭いました。
その時はゴールドカードを所持していたので提示した所、無事に借りることが出来ました。
ゴールドカード所有者=社会的な信用を得ている人物と判断された訳です。
こういった事例もありますので、1枚は持っていくとトラブルを避けるためにも安心です。
ただし買い物やホテルの宿泊であれば、一般カードでも問題なく使用できます。
また一部のゴールドカードには、国内空港のカードラウンジを無料で利用出来るサービスが付きます。搭乗までの待ち時間を快適に過ごすことが出来ますよ。

おすすめのカード

発行の手間(カード会社もコスト負担がある)と解約の手間を考えると、不要なクレジットカードが何枚あっても仕方無いので、本当に使えるカードを以下のポイントでピックアップしました。

①コストパフォーマンスが高い
②普段使いでもポイントが溜まる

旅行に携行するカードとマイルをためるカードは、別に所有することをおすすめします。
ご自身の旅行とライフスタイルから、必要なクレジットカードを選択するようにしましょう。

1.旅行に持っていくカード

EPOS CARD

VISAカードを所有していない場合には、まずは年会費が永年無料のエポスカードの作成がおすすめ。
200円の利用で1ポイントがたまります。たまるマーケットを経由して商品を購入した場合には、ポイントが2~30倍となります。
たまったポイントは、1ポイント1円でマルイ店舗での割引や、スターバックスカード、VJAギフトカードなどに交換することが可能。

また大きな特徴として、海外旅行傷害保険が傷害は200万円、疾病は270万円自動付帯します。
無料のクレジットカードとしては大きな保証金額になっています。
旅行保険に加えて保証額をアップさせ、旅行先での怪我や病気に備える意味でもおすすめです。

MUFJカード ゴールド

私は海外旅行にこのカードを持っていきます。初年度は年会費が無料で2年目以降は1,905円+税がかかります。
しかし楽Payに登録すると年会費が半額になりますので、コストパフォーマンスは高いです。
1,000円の利用毎に1グローバルポイントが獲得できます。グローバルポイントは200ポイントから好きな商品と交換することが出来ます。
また国内主要6空港(福岡・関西・中部・羽田・成田・新千歳)とホノルル国際空港のカードラウンジも利用することが可能。
買い物メインでは無く、旅行の安心を買うのとラウンジの利用目的で持っていきます。
スキミングの被害に遭った際にも、サポートデスクの方に親切に対応して頂いたので、サポート面でもおすすめです。
国際ブランドはMasterCardとVISAを選択できます。

MUFJカード ゴールド 公式サイト

Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

普段使いにも使用する場合には、ポイントが溜まりやすこのカードがおすすめです。
空港ラウンジは使用することが出来ませんが、年会費が1,950円のため安価なコストでゴールドカードを所有出来ます。
また100円で1ポイントが獲得でき(入会後6ケ月間は100円で2ポイント)、たまったポイントはアマゾンギフト券やTポイントに交換することが出来ます。
国際ブランドはMasterCardとVISAを選択できます。

Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD 公式サイト

2.マイルを貯めるカード

三井住友ANA VISA Suicaカード

ANAに搭乗する機会が多い場合には是非この1枚を。
私がマイルを貯めるために、メインで使用しているカードです。
1000円の利用で1ワールドポイントがもらえます。ANAのマイルに1ワールドポイント=10マイルで移行することが出来ます。
※ただし移行手数料が6,000円+税かかります。
マイ・ペイすリボの登録で更にプレミアム・ボーナスポイントがもらえます。こちらについては1ポイント=3マイルへ移行することが出来ます。
初年度は年会費が無料で、2年目以降は2,160円(税込)年会費が発生しますが、マイ・ペイすリボへの登録とWEB明細により811円(税込)まで圧縮することが出来ます。

三井住友ANAカード 公式サイト

特徴1 入会キャンペーンがお得

私は三井住友カードで作成しましたが、入会キャンペーンで3万マイル程度を獲得出来ました。
3万マイルはローシーズンの東南アジア往復特典航空券と交換できます。
作成の際には入会キャンペーンでポイントを取得しておきましょう。年々キャンペーンの獲得条件が厳しくなっていますので早めの作成がおすすめです。

特徴2 搭乗でボーナスマイルがもらえる

マイル積算対象運賃で搭乗する際、ボーナスマイルが+10%付きます。

特徴3 カードを継続する毎にマイルがもらえる

カードを継続する毎に1,000マイルがもらえます。なので実質年会費はペイ出来ます。

特徴4 普段使いでマイルが貯めやすい

普段の生活でもガソリンの給油や飲食店の支払いでボーナスマイルが溜まるため、使いやすいカードです。
ちなみにエネオスで40Lくらいガソリンを入れると、100マイル溜まったりします。

また年会費が31,000円掛かりますが、空港ラウンジサービスや帰国時の手荷物無料配送サービスなど、旅行に強いAMEXならではのサービスが付帯したANA AMEXカードもあります。
現在入会キャンペーンを行っており、最大50,000マイル相当獲得出来ます。

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード

ANA以外の航空会社のマイルを貯める場合にはこのカードがおすすめ。
また国内外でリゾートホテルに滞在するスタイルが多い方にもおすすめします。
スターウッド プリファード ゲスト(SPG)に参加しているホテルは、フォーポイント・バイ・シェラトンやウェスティンホテル&リゾートなどがあります。

100円の利用で1スターポイントが溜まります。SPG参加ホテルの利用で更にポイントがアップ。
JALやデルタ航空のマイルに1スターポイント=1マイルで移行することが出来ます。
また20,000ポイントを移行する毎に5,000ポイントが付くため、実質20,000ポイントを25,000マイルへ交換することが出来ます。
今なら入会後3ケ月以内に10万円以上利用すると、10,000スターポイントがもらえます。

このカードには更に2つの大きな特典があります。

特典1 SPGゴールド会員資格の付与

カードを手にした日から、自動的にSPGゴールド会員資格が付与されます。ゴールド会員になると、SPG参加ホテルに宿泊した場合、空きがあればエンハンスドルームへのアップグレードやレイトチェックアウト(16:00まで)の特典が付きます。

特典2 無料宿泊特典

カードを継続する度に、世界各地のSPG参加ホテルで利用出来る一泊一室の無料宿泊特典がプレゼントされます。祝日やイベント開催期間中でもスタンダードルームに空室がある限り予約することが可能です。
年末年始にSPG参加ホテルに宿泊し、新年を迎えるなんて過ごし方も出来ます。
                                           

デメリットとしては31,000円(税抜)の年会費がかかりますが、ANA以外の航空会社へマイルを貯めたい場合、また航空券を安く購入して無料宿泊特典でリゾートホテルにステイする場合にはおすすめです。

まとめ

これまでの旅行経験から、おすすめのクレジットカードについてまとめてみました。

世間では多くのクレジットカードが発行されていますが、自分に合った1枚を見つけましょう。

①VISAとMasterCardを携行する
②カードの保険はおまけで考え、別途旅行保険に加入する
③利用限度額を確認する
④帰国後は利用明細を確認する
⑤ゴールドカードを1枚持つ

ひと月に複数枚のカードを作る場合には、発行審査落ちの可能性がありますので、1~2枚の発行にとどめておきましょう。